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2019年10月15日火曜日

祈りの幕が下りる時

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内容
悲劇なんかじゃない。これが私の人生。
加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのかーーー。

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。

シリーズ最大の謎が決着する。
吉川英治文学賞受賞作。

感想
東野圭吾らしい描写が、期待を裏切らず面白い。
刑事の勘に小さな棘が真実へと導く。







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2019年10月14日月曜日

最終退行

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内容
都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。

感想
15年前の池井戸潤の作品だが、今読んでも面白い!
池井戸潤の銀行内容の人気シリーズの人物は登場しないが面白さがある。
いつもの経済的な小説部分に加え、隠し財宝に関する冒険小説的なものもあり、面白い。








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2019年10月8日火曜日

ラプラスの魔女

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内容
ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。地球化学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。彼女はひとりの青年の行方を追っているようだった。2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。ふたりの被害者に共通点はあるのか。調査のため青江が現地を訪れると、またも例の彼女がそこにいた。困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な“力”を発揮し始める。

感想
人間というのは空想科学という非現実的要素に興味をもつものなのか、おもしろくも楽しく読めました。







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2019年8月8日木曜日

果つる底なき

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「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。

感想
こんなに人が亡くなるなんて、まるで東野圭吾の小説だっけ?と思うようなミステリー小説だった。
池井戸潤の得意の銀行ストーリーで、業界構成や細かい描写や専門知識、ビジネスに関連したサスペンスを丁度よく構成されていた。
一度読んでみるといいかも。






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