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2016年2月9日火曜日

Bluetoothスピーカーの“名機”がさらに進化。Ultimate Ears「UE BOOM 2」レビュー

Ultimate Ears
Ultimate Ears Bluetoothスピーカー UE BOOM 2 WS710BK …

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価格:34,560円(税込、送料別)

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UE BOOM 2

Ultimate Ears「UE BOOM」はBTスピーカーの世界に「ボトルサイズ」「ファブリック」「防水」といった流行をもたらしたモデルのひとつだ。

というより、そもそもBTスピーカーの流行自体に、大きな貢献を果たしたモデルのひとつである。それほど長いわけでもないBTスピーカーの歴史において、現時点ですでに「歴史的名機」と呼ぶに値する、数少ないモデルだ。

UE BOOMシリーズは、専用アプリとのコンビネーションで機能を完成させ、アプリのアップデートで発売後も機能が向上することも大きな特徴だ。実際にこれまで数回のアプリのアップデートで、機能強化や細かな使い勝手の補強などが実現されている。

とはいえ初代機の登場は2013年春まで遡る。この分野では少々時間が経過した感があった。今回、ついにハードウェアのリファインが実行された。それが今回紹介する「UE BOOM 2」というわけだ。もちろん、機能大充実のアプリ対応もそのまま引き継いでいる。

基本フォーマットに変更はなく、順当なアップデートだ。初代機と並べても遠目には区別しづらい。ボトルサイズのスマートさ、ファブリックとラバーを活かしたカラフルながらうるさくない配色、縦置きでも横置きでも使える形状。そういったUE BOOMのよさは、本当にそのままだ。細かくは直径が2mm、重量が10g増えていたりするが、言われなければ気付かない方も少なくないだろう。

■防水機能を強化。お風呂に落としても問題なし!

しかしもちろん、アプリではなくハードウェアを新しくするだけの理由、新しくしたことによる明らかな進化もある。防水性能の向上だ。

初代UE BOOMの防水性能はIPX3相当。国際電気標準会議が定めるところの規格で「鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない」とされているクラスだ。かつては「防雨」とも表されていたクラスであり、「雨に濡れる程度までならだいじょうぶ」な防水性能と理解してよいだろう。

対するUE BOOM 2の防水性能はIPX7相当にまで強化された。「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない」とされ、かつての表現では「防浸形」だ。UE自身の表現によれば「1m深度の液体に最長30分間浸すことができます」とのこと(その「液体」が強力な酸とかだったら話は別だろうが…)。
               
底部のフタを開けるとmicroUSB端子が現れる     UEの公式写真。本機の防水性能の高さを示す一枚だ

アウトドアで使うことなんて実際は滅多にないし、日常生活でそんなレベルの防水性能って必要?と思う方もいるかもしれない。

しかし、これが必要なのだ。たとえばUE BOOM 2であれば、お風呂に持ち込んで湯船に落としてしまってもセーフ。そうなると、お風呂の中での置き場所がほとんど制限されなくなる。湯船のふちにおいても安心だ。また、たとえばダイニングテーブルやバーベキューで使っていると、近くの飲み物がかかってしまうことも考えられる。そんなときもUE BOOM 2なら慌てずに済む。

自分が聴きやすく操作しやすい場所に置くことができ、気兼ねなく使える。そういった安心感や自由度は、こういったフリースタイルスピーカーにおいて、とても大切な要素だ。

基本スペックも確認しておこう。定格出力は10W×2で、UE BOOMより若干強化された。1.5インチのフルレンジドライバーと40×80mmのパッシブラジエーターを2基ずつ搭載。バッテリーフル充電時で連続再生最大約15時間の駆動ができる。

もちろんマイク内蔵で、ハンズフリー通話も可能。アプリとの組み合わせでUEのBTスピーカーを複数組み合わせてステレオ再生できたり、パーティ再生に対応するといった点ももちろん踏襲している。バッテリーランプはなく目で残量視認はできないが、音量の+ーを同時押しすると、音声でアナウンスされる。

■音質チェック! UE BOOM 2のサウンドは?
さすがUEというべきか、ただドカンドカンと低音をブーストすればそれがパワフル、なんて安易な音作りはしていない。サイズからの制約もあるだろうが、低域はむしろある程度できっぱり諦め、必要十分な低さと量でまとめてある。だからどんな音楽を聴いてもベースやバスドラムがボワンボワンして、グルーヴが不明瞭になるなんてことはない。

では低域が弱いのかというとそうではない。帯域として本当に低い低域は整理されているが、そこより少し高い帯域、ベース等やタムといった低音楽器の音色の太さを出す帯域はうまくプッシュされていると感じる。

そしてアンプの力もあってか、その低音が実によく弾む。つまり低音楽器は「重くはないが太い。そして明瞭かつ弾みがよい」のだ。総合的に良質かつ良好な低音だ。

声や高音楽器はシャープすぎず、それでいて抜けの良さは確保しており、聴きやすい。低音との兼ね合い、まとまりもよい。

横に寝かせて置くか縦に立たせて置くかで、聴こえ方がやはり少しは変わってくる。僕の印象としては、UE BOOM 2を真正面において聴くなら横置きが明るい音調でよいバランス、UE BOOM 2を部屋のどこかに置き、デスクやらベッドなどあちこちから聴くなら、縦に立てた方が好ましいバランスで聴けた。このあたりは、シチュエーションや場所ごとの環境に合わせればよいだろう。
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