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2012年10月21日日曜日

ローファイ上等!? Fenderのギターアンプ “Greta”をオーディオ的に楽しむ

ローファイ上等!? Fenderのギターアンプ “Greta”をオーディオ的に楽しむ♪
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YAHOOFENDER Pawn Shop Special Greta【ご予約商品:2012年末以降】【真空管アンプ グレタ ギターアンプ】
AMAZONFender USA / Greta ギターアンプ

■少し趣向を変えて…Fenderのギターアンプをオーディオ的に楽しんでみる♪
ピュアオーディオな視点からの音質や機能性の評価なんてことは一時忘れて、ちょっと変わった製品を紹介しよう。早速だがこれだ!

さてこれ、何に見えるだろうか?アンプ内蔵スピーカーと思った方はおおよそ正解だ。ただしこれ、オーディオ用のそれではない。実はギターアンプなのだ。

というわけで今回紹介するのは、Fender社のPawn Shop Special “Greta”。定価27,300円。

Fenderは現在の形のエレクトリックギター&ベースを世界に提案し、世界に広めたブランドだ。20世紀後半以降の音楽シーンの陰の立役者と言える。

そのFenderが新たに発表したのが「Pawn Shop Special」シリーズのギターアンプ。「Pawnshop=質屋の隅でようやく発見されたレアなアンプ」というのがコンセプトで、見ての通りいい感じにレトロでちょっとチープ。アンティーク雑貨屋で「1960年代のラジオです」と売られていても違和感がない雰囲気だ。

増幅素子は伝統的なFenderアンプと同様に真空管。プリアンプ段に12AX7、パワーアンプ段に12AT7を1本ずつ搭載して、出力は2W。スピーカー口径は4インチ(10cmちょい)で、見ての通りモノラルだ。

さてなんでこれを「“オーディオ”絶対領域」で紹介するのかだが、それについては製品情報サイトからそのまま引用しよう。

「iPodなどのメディアプレイヤーに最適なAUX入力を備えているため、ほとんどギターに触れない方にも楽しんで頂けます。真空管が生み出すモノラルサウンドは、机の上でロックンロールできる最高のパートナーとなるでしょう」

そこまで言うのなら試してやろうじゃないか!というわけだ。

■さっそく音楽再生。ファーストインプレッションは…「いい感じ!」
では音楽を再生してみよう。iPhoneのヘッドホン出力から本機のAUX入力に接続して再生開始!

むむむ…いい感じだ。ギターアンプはエレクトリックギターという楽器の帯域に特化して設計されているので、もちろんハイファイとかフラットとかワイドレンジとかそういうタイプではない。ローファイでミドル中心のナロウレンジだ。ダイナミクスの幅も狭い。

しかしにも関わらず、本機で音楽を再生すると、他の楽器の音色もいい感じというかおいしい。ドラムスのナチュラルな太さと暖かみに、ポコンとビンテージ感のあるアタックと抜け。エレクトリックベースは弾性に富んで躍動感があり、ある曲ではゆったりとしたグルーブを、ある曲ではぐんぐん進むドライブを、的確に生み出す。

ボーカルの肉声感も特筆できる。目の前にいるような実在感とは異なり、マイクとスピーカーを通して伝わってくる生々しさだ。「ライブっぽい声」である。そして声の輪郭は滑らかで、それでいて心をざわつかせる柔らかなささくれも残されている。

もちろん、エレクトリックギターのクリーントーンのやや硬質な艶やかさ、ディストーションを効かせた音色のジューシーな倍音あたりは特にさすがだ。文句なし。これは、繰り返しになるが、おいしい。

また僕は常日頃からradiko,jpでラジオ番組を聴く際に、ライン入力を備えるTivoli Audio社のModel Oneというモノラルラジオを使っている。これがまた聴きやすい音で素晴らしいのだが、本機とradiko.jpの相性も抜群だ。前述のボーカルの感触と同じく、人の声が実に人の声らしく聞こえるし、ちょうどよい具合に和らいで優しい。それにこのルックスからラジオが流れてくる雰囲気がまた秀逸だ。

■“ボリューム使いこなし”のコツ
さて音の印象はそんなところだが、本機には、ギターアンプで音楽を再生するにあたっての独特の使いこなしが必要だ。それはボリュームの設定方法。

本機はギターアンプであるので、本機のボリュームを上げれば音が歪むのは当然だ。オーディオ的には「!?」という感じだろうが、ギターアンプとはそういうものだ。また本機への入力が大きくなっても音が歪むので、接続したプレーヤーの側のボリュームを上げても音が歪む。

いやつまりどっちにしても音量をある程度以上に上げようとすると音が歪むのだが、できるだけ歪ませずに音量をうまく調整するにはどうしたものか?

僕が試した範囲では、本機の側のボリュームを半分程度にまで上げて、あとは接続したプレーヤー側のヘッドホン出力の音量の調整で適当な音量に合わせるというのが、具合が良かった。音を歪ませることなく、十分な音量を得られる。

本機の側のボリュームを上げずにプレーヤー側のボリュームで音量を稼ぐことにはもうひとつ理由がある。本機の側のボリュームをある程度以上に上げると、電源ノイズが盛大に聞こえてくるからだ。これもギターアンプとしては普通のことなのだが、音楽を聴くときにはちょっと邪魔。使いこなしで回避しよう。まあ、あえて歪ませる!あえてノイズも出す!という楽しみ方も、本機に限ってはそれもありだが。

本機にはトーンノブも用意されている。これはいわゆるハイカットで、全開から絞っていくと高域が抑えられていく。僕の印象では、全開から少し絞った状態がバランスが良い。そこを中心に半分~全開あたりで動かすと、音色の明るさや特にシンバルの強さをうまく調整できる。

う~ん、これは個人的にはかなり好感触。オーディオファン万人におすすめできるアイテムでは全くないが、ローファイ上等!モノラル上等!なロック好きの方、メインのシステムの他に耳心地の良いナロウレンジサウンドもいいかな…という方などには、ちょっと気に留めてみてほしいアイテムだ。普通のオーディオとは違う世界を楽しめるだろう。     格安オーディオは、オーディオ専門店でんき堂スクェア♪   

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