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都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。
感想
15年前の池井戸潤の作品だが、今読んでも面白い!
池井戸潤の銀行内容の人気シリーズの人物は登場しないが面白さがある。
いつもの経済的な小説部分に加え、隠し財宝に関する冒険小説的なものもあり、面白い。
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