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2018年9月19日水曜日

デノンのHi-Fiサウンドを凝縮、機能も最先端のミニコンポ。 “CEOL”「RCD-N10」レビュー

【CEOL】

デノン伝統の高音質技術をベースに、ネットワーク再生を含む最新かつ多彩な機能性やインテリア志向の外観デザインを統合した、「CEOL(キオール)シリーズ」の最新ネットワークCDレシーバー。

テレビとの組み合わせを想定して光デジタル入力は信号を検知して自動でシステム電源オンにする機能を備えるなど、リビングのオーディオとしても相応しい、実用面でのブラッシュアップにも注目だ。

■シンプル&ストレート思想に基づいた回路設計

肝心の音質は、デノンの伝統である「シンプル&ストレート思想」に基づき、電源ラインの最短化や左右チャンネル対称のレイアウトといった施策がHi-Fiライクだ。ミニコンポの枠を超え、マニア心をくすぐられる。アンプは高効率なデジタル方式を採用することにより、コンパクトながら65W+65Wのハイパワーを獲得している。

■RCD-N10専用のスピーカー「SC-N10」

スピーカー「SC-N10」は、レシーバー「RCD-N10」との組み合わせを想定し、ホワイトとブラックの2色を用意(別売)。

サイズや色味のマッチングはもちろん、「RCD-N10」の「スピーカー最適化フィルター」機能をオンにすると、スピーカーの音響特性に応じて「RCD-N10」側でDSP処理を施し、トータルでより高いパフォーマンスが発揮できるよう考えられている。

エンクロージャーはバスレフ方式で、ドライバーはφ30mmの新開発ソフトドームツイーター、φ120mmのウーファーによる2ウェイ構成。

バッフル面は15mmと厚くドライバーの振動を受け止め、また、サイドパネルには補強を行うなど箱鳴りを抑える方向。全体としてドライバーからピュアに音を取り出す解像度重視の設計であることが読みとれる。

■豊かな音を得るのに効果的な「スピーカー最適化フィルター」

手始めに本システムの素性を知るべく、RCD-N10とSC-N10の組み合わせでCDを試聴した。

スピーカーエンクロージャーは木製で、箱鳴りを抑える方向で設計されているものの、音量を大きくするとややボワつきが気になる。

ここで効果的なのが「スピーカー最適化フィルター」機能で、適用すると不要な響きが抑えられ、スッキリとした低域が空間を満たしてくれる。ハイファイ的には正攻法ではないが、このコストとサイズ感で豊かな音を得るには効率的の良い「工夫」として評価したい。

井筒香奈江のCD「時のまにまに」からボーカルとギターのシンプルな楽曲「逢いたくて逢いたくて」。ボーカルは生々しいとまではいかないが、暖かみのあるオーガニック感が心地良い。デジタルアンプは歪が課題になることが多いが、本システムではデノンがデジタルアンプで培ってきた音作りの妙味が感じられる。ギターを爪弾くキレの良さなど解像度をキープしつつ、弦の実在感や倍音による膨らみも雰囲気豊かに再現。暖かみのあるボーカルと合わせ、リラックスして楽しむことができた。

ネットワーク再生は、ハイレゾ音源を中心に確認。a-haの「Take On Me」(192kHz/24bit/FLAC)は、高密度で透明感溢れるサウンドが印象的。古い音源もリマスターで蘇り、この価格帯のコンポでも「良い音」で楽しめるのは新たな発見だ。ハイファイ的にCDを極めるのも一興だが、進化するデジタル技術の恩恵にあずかるのも「アリ」だと再認識させられた。

ハイレゾ関連では、前モデルに対しDSD再生が可能になった。Emilie-Claire Barlowの「On a Clear Day You Can See Forever」(DSD5.6MHz)は、PCM変換再生とは言え、音源の高密度サンプリングによる良さが感じられる。低域に粘りがあり、たっぷり含まれたロー成分を滑らかかつ豊かに再生。スケールの大きな低域、深みと量感のある低域の描写も見事で、このサイズのミニコンポとは思えない鳴りの良さは快感だ。トータルで、落ち着きのあるゴージャスな雰囲気を引き出している。

本機の「聴き方」として外せない音楽配信も音質が気になるところ。人気サービスの筆頭「Spotify」で確認した。サービスの音質的特徴として、非公式ながらMP3方式で圧縮されていることが知られている。情報ロスを伴うが、オーディオ機器がストリーミングを受ける場合、ビットレートは320kbps程度なので、それほど悲観することもない。

TWICEの「I want you back」は、ポップな弾け感が本システムとドンピシャ。ボーカルのキュートな魅力も引き立つ。余談だが、本機のデザインとも好相性だ。聴き込むと、制動が絶妙で、S/Nの高さや歪の少なさでミュートが効果的に作用し、ノリの良さを支えていることが分かる。圧縮音源のポップスも、基礎音質が高ければ、より楽しめるということだ。

■高級スピーカー「DALI MENUET」に変更してRCD-N10の実力を探る

また「RCD-N10」の実力を探るべく、スピーカーをDALI「MENUET」(価格は145,000円/税抜・ペア)に入れ替えてて確認。もちろん、「スピーカー最適化フィルター」機能はオフに変更。

井筒香奈江の「逢いたくて逢いたくて」は、SC-N10組み合わせ時に比べると、粒立ちが良くテクスチャが豊かで、耳元にダイレクトに迫ってくる雰囲気。いわゆる「生々しさ」が出てくる。背景の静けさに、余韻がスムーズに吸い込まれて行く様もハイファイ的だ。

a-haの「Take On Me」(192kHz/24bit・FLAC)は、高域成分が引き出されて先鋭感と伸びのあるサウンドに。何より、低域が質感と量感のバランスに長けたリアルな描写に化けた。

「スピーカー最適化フィルター」は、SC-N10の箱鳴りを抑えるようなイコライジング機能であると推測でき、しっかりしたスピーカーを組み合わせれば、本機のドライブ能力が覚醒する。

アンプの素性としてややドライな傾向はあるが、このサイズ感のコンポシステムとしてはリッチなテイストが魅力と言えるだろう。

■RCD-N10の高い潜在能力

結論として、RCD-N10とSC-N10の組み合わせは決して悪くなく、「スピーカー最適化フィルター」機能でトータルバリューを引き上げる工夫も魅力だが、RCD-N10の潜在能力はそれ以上に高い。

最初から組み合わせるスピーカーを吟味するのも良し、SC-N10購入後、スピーカーをグレードアップするのも楽しみになるだろう。スピーカーは、多少古くても高級な製品はそれなりに良い音がする。手持ちの機材など流用するのも一案だ。

RCD-N10のヘッドホン出力についても、シュアの開放型ヘッドホン「SRH1840」を組み合わせて確認した。本機のヘッドホン出力は前モデルに対し、ゲインを高/中/低の3段階から切替が可能になったのも進化点だ。

今回の組み合わせでは、ゲイン「中」でややざわつきを感じるが、「低」でスッキリと聞きやすい音調に。特別にヘッドアンプに注力した製品ではないようだが、ゲイン切替機能により、幅広いヘッドホンに対応できるのは魅力と言える。

最新レシーバー製品のトレンドで本機でも注目したいのが、ネットワークを活用する「HEOSテクノロジー」だ。多機能が故に理解が難しいのも事実。

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